今回は西洋と東洋を繋いだ重要な交易路である絹の道『シルクロード』を横断する方法を書きます。
シルクロードといえば、三蔵法師が天竺を目指す際に通った道として有名ですよね!!
シルクロードは中国の西安から始まり、終わりは明確に定められた地点は分かっておりません。
カスピ海を超えたアゼルバイジャンまでと言う説、アジアとヨーロッパの境目のトルコという説、又はローマ帝国などな当時権力を持っていたイタリアなど、諸説あります。
シルク(絹)が生まれたのは約5000年前の中国と言われています。
当時の中国ではシルクはとても高価なもので、王族や貴族などの高い身分の人しか使うことができなかった高価なものでした。
その後時が2500年くらい過ぎると、次第に他国にもシルクの素晴らしさが伝わるようになり、西洋から商人が中国まで買い付けに行くようになりました。
その際につけられた名前が絹の道『シルクロード』というわけです。
かつてより往来の激しかったこの道を天竺に向かう三蔵法師御一行が通ったことにより、さらなる知名度を上げていったのです。
行き方
西安→ウルムチ
まずはスタート地点の西安まで行きましょう。
西安までは東京から直行便で約5時間、中国の主要都市『北京』や『上海から飛行機で約2時間30分。
西安からウルムチまでは、シルクロード高速鉄道が開通したので新幹線を使えばその日のうちに陸路でも到着することができるようになりました。
しかし、それでは旅をしていても面白くありません。笑
新幹線の存在を忘れて夜行列車で行くか、路線バスを乗り継いでウルムチを目指しましょう!!
この区間を夜行列車で行くと、所要時間は約30時間!!
新幹線が開通してから夜行列車の本数はかなり減らされているので、必ず日程に余裕を持って行動しましょう。
途中の街で乗り換えが必要になる場合もあります。
中国の列車のチケットはTrip.comというサイトで買うことができます。
ネットで予約するとメールが届くので、その予約画面を窓口で見せて紙のチケットを発券してもらう必要があります。
中国の電車は車内販売があるので、カップ麺やフルーツを買うことができます。
車内に無料の給湯器が設置されているので、カップ麺はその場で食べれます。持参しても大丈夫です。
ちなみに西安からウルムチまで夜行列車に乗車する場合、列車は西安始発ではなくもっと遠くの街から来ているので、遅延することを頭に入れて予定を組んでください。
僕が乗ったのは列車は、遥か遠くの福州から来ていました。ほぼ台湾の上です。笑
出発予定時刻は朝6時か7時くらいの列車でしたが、西安到着時点ですでに3時間遅れていました。
乗る前に食料を買い込んでもいいのですが、大きな街の駅では10分近く停車するので、ホームの売店でその街の名産を買ってみるのもいいかも知れません。
中国の内陸のエリアは上海や広州のようは貿易で栄えた街というより、鉄鉱石の採掘や石油工業、風力発電などで栄えた街が多いので車内からの景色が楽しめます。
車内は3段寝台車なので1番上がオススメです。料金が安く、誰からも邪魔されないので快適なのですが電車は結構揺れます。笑
ウルムチには次の日の午前中に到着します。このあたりから、中央アジアで有名な食べ物『ラグメン』が食べれるようになります。
※ウルムチを観光する際の注意点。
ウルムチは漢民族以外の中国人が住んでいて元々この辺りは『東トルキスタン』いうトルコ系の住民が住んでいました。
詳細はニュースでよく報道されるウイグル自治区問題です。
街中に監視カメラが設置されており、又外国人が泊まれるホテルが限られているのでこの街ではなるべく目立つ行動は控えましょう。
街中には迷彩服を着た軍人が沢山いるので彼らを写真で撮ることは控えましょう。イチャモンをつけられて他の中国の写真まで消される可能性があるので。
ウルムチ→国境
ウルムチからカザフスタンのアルマトイまでバス、列車のどちらかで行くことができます。
所要時間は30時間くらいかかります!!
まずは国境の街『ホルゴス』を目指しましょう!!
この区間のバスはスリーピングバスと言ってバスの車内がベットになっています。
個人的にオススメなのは電車ですが本数が少なく週に2便くらいしか出ていないので、予定が合わない場合はバスで行きましょう。
バスに乗りしばらく走り国境が近くなると、車掌のオバハンがお金を徴収に来ます!!
いわゆる賄賂です!!この区間は中国と中央アジアを結ぶ1番大き国境のため、沢山の荷物を持った商人が行き交います。
その荷物を1つずつ下ろして確認していると大変なので、賄賂を払って荷物は見逃してもらうというルールみたいです。
地元の人は皆んなあらかじめ賄賂のお金を用意していたので形式的に行われているものだと思います。
国境に到着したら、手荷物のみを持って出国審査です。
バスのトランクの荷物は賄賂を払っているので、持っていかなくて大丈夫です。
中国、カザフスタン、キルギス、ロシア以外のパスポートの人はなぜか時間がかかります。
バスの中で地元民と仲良くなってフォローしてもらいましょう!!
僕はカザフスタン人のカップルが僕の審査が終わるまで、待っていてくれて係員に早くしろよ!!的なことを言ってくれたのですぐに終わりました。
※この国境は日本のパスポートでよく別室行きになる可能性が高い国境です。バスに置いて行かれないように運転手に日本人アピールをしておきましょう。
今回はここまで。次は『カザフスタン入国』から書きます。
それでは次の記事でお会いしましょう。
※海外移住、海外での資産運用、海外就職、ワーホリ、格安世界一周の仕方など個別相談も行っていますので、相談したい方はお問い合わせページからご連絡ください。
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